猫が口にすると危険な食べ物とは?!医師が教えるネコに有害な10品目

生きることとはすなわち、食べることである!

人間もネコも基本的に食べ物への認識って同じなので、愛猫にはおもいっきり美味しいものを食べさせてあげたいと思っちゃいますよね!

私たちが口にする食べ物で、ネコが食べても平気そうな物はついついあげたくなっちゃうけれど、ふと「あげちゃいけない食べ物だったらどうしよう…」と不安になってしまうなんてことも。

ネコにとって危険な食べ物は存在するのか、なぜ危険なのかをどんどん紹介していくにゃ~!

目次

●ネコにとって危険な食べ物10種
・1 ネギ類
・2 ニンニク 
・3 チョコレート
・4 甲殻類や軟体類
・5 アワビやサザエなどの肝
・6 スパイス類
・7 生肉
・8 肉や魚の骨
・9 ブドウ
・10 ドッグフード

●ネコが危険な食べ物を口にしないために
(2019/10/08追記)



ネコにとって危険な食べ物10種

普段生活している中で、人間の食べ物に興味を持つネコちゃんって意外と多いですよね?

キッチンで料理していればその食材を食べたがったり、食卓で料理を並べていれば盗み食いしようとしたり…。

てんやわんやな生活はとっても楽しいですが、もしネコにとって危険な食べ物を誤って口にしてしまったら、命に関わってしまうことだって否めません!

飼い主として危険な食べ物を知っておき、安全な食生活を心掛けてあげてくださいね!

ネギ類

香りの強いネギ類の野菜は、私たちにとって欠かせない食材ですよね!

普段の食生活で使用しないときが無いほど、常備している食材でもあります。

しかしこのネギ・玉ねぎ・ニラなどのネギ科の野菜には、アリルプロピルジスルファイド(下記参照)という成分が含まれており、この成分がネコにとって有害な成分と言われているのです!

血液中にある赤血球を壊していき、貧血や血尿、嘔吐などの症状があらわれることも!

香りが強いのでネコが自ら食べたがることは少ないですが、ハンバーグや餃子などの加工品に含まれていることも多いので、欲しがっても与えないであげてくださいね。

Q:玉ねぎを食べてしまったのですが、それから元気がありません

A:犬と猫は、タマネギ、長ネギ、ニンニク、ニララッキョウなどのユリ科の植物に含まれるアリルプロピルジスルファイドという成分によって溶血(赤血球が壊れる)を起こしてしまいます。急性の貧血や血尿などを引き起こし、ひどい場合には、真っ赤な血尿が出たり、嘔吐、下痢、心臓の鼓動が早くなる、目の結膜が白くなるなどの症状が出たり、命を落としてしまう場合もあります。もし犬や猫がネギ類やニンニク、ニラなどを食べてしまったら、至急病院で適切な処置と治療を受けてください。

引用

http://website2.infomity.net/8080000056/condition/

ニンニク

こちらも香りの強い野菜ですが、様々な料理に加えると旨みが倍増して元気が出てきますよね!

滋養強壮効果が得られる魔法のような野菜なので、是非愛猫にも食べてほしい!と思ってしまうところですが、与えてはいけません!

ニンニクもネギ科の野菜同様、アリルプロピルジスルファイドが含まれています。

玉ねぎを摂取したときよりも症状は軽度であると言われていますが、接触性皮膚炎や偽喘息発作を起こしてしまう可能性があるので、油断は禁物です!

 

チョコレート

おやつの定番!チョコレートもネコにとって、危険な食べ物なんです!

あんなに美味しいのに、ネコちゃんたちが嗜めないのは残念な気もしますが、可哀相だからといって与えてOKな食べ物ではありません。

チョコレートの原料であるカカオには、テオブロミンやカフェインなどの成分が含まれています。

これらの成分を摂取するとネコの中枢神経を刺激して、興奮のような中毒症状を招く恐れも。

失禁や全身痙攣など、原因を突き止めることに時間を要する症状が見られることもあるため、愛猫がどんなに興味を持っても与えないでくださいね。

Q:チョコレートを与えても大丈夫?

A:絶対に与えないでください。チョコレートやココア、コーヒー、コーラなどに含まれるカフェインやテオブロミンという成分によって中毒を起こしてしまいます。体の小さい小型犬は、板チョコ1枚で死に至る場合もあります。与えたり、犬が届く範囲に出しっぱなしにしたりしないよう注意してください。

引用

http://website2.infomity.net/8080000056/condition/


 

 

 

 

 

 

甲殻類や軟体類

エビなどの甲殻類や、イカやタコなどの軟体類もネコに与えると危険な食べ物です。

これらの魚介類には、チアミナーゼ(下記参照)と呼ばれる酵素が含まれています。

このチアミナーゼはネコにとって、必要なビタミンB1を壊してしまう働きをしてしまうので、魚介類が好きだからといってあげてしまうのは禁物です!

チアミナーゼは熱に弱いので、加熱してあれば与えることは可能ですが、消化が悪いことからも与えない方が無難と言えますよね。

猫に与えてはいけない魚介類を獣医師が解説

生のイカやハマグリには、チアミナーゼというビタミンB1を分解する酵素を多く含んでいます。猫は体が小さい割にはビタミンB1の必要量が高く、チアミナーゼを含む魚介類を生で食べるとビタミンB1欠乏症になりやすくなります。

ビタミンB1が不足すると人間では脚気(かっけ)を起こすことが有名ですが猫も同じように重症になると歩けなくなります。そのため「猫にイカを食べさせると腰を抜かす」という通説が残っています。

その他には食欲不振、嘔吐などの症状があります。こちらもペットフードの普及に伴い、非常に稀な病気になりましたが偏食をしている猫で発症する可能性があります。

引用:https://news.mynavi.jp/article/20160130-a086/

アワビやサザエなどの肝

私たちにとって高級食材であるアワビやサザエですが、この肝もネコにとっては危険な食べ物となるようです。

緑色の肝に含まれる成分のフェオホルバイト(下記参照)は、強い光に反応して炎症を起こす、不思議な働きをするんです!

つまり日向ぼっこが好きなネコにとって、絶対に摂取すべきではない食べ物と言えますよね?

特に色素の薄い耳に影響が出やすく、腫れや痒みが酷くなり症状が悪化すれば、耳がポロッと取れてしまうことも…。

珍味だからといって愛猫と共有したい!という気持ちは、愛猫を苦しめてしまう結果になってしまうので、人間だけで嗜むべき食べ物と言えるでしょう。

イギリス最高級のグレインフリーキャットフード
『カナガン』

猫に与えてはいけない魚介類を獣医師が解説

アワビやサザエの肝と呼ばれる黒い部分(中腸腺)には、海藻に含まれるクロロフィルが代謝されたフェオフォルバイドと呼ばれる物質が溜まっています。

クロロフィルは、植物では光合成の時に光エネルギーを吸収する大事な役割がありますが、動物の体内に入った場合はフェオフォルバイドに分解され、この物質が光を浴びると活性酸素を作り、炎症を起こし腫れやかゆみの原因になります。

これを光線過敏症といいます。特に耳など太陽を浴びやすく、皮膚が薄い部分に症状が強く出ます。逸話的に「猫がアワビを食べると耳が落ちる」というのは皮膚炎により耳がボロボロになってしまうことを示しています。

引用:https://news.mynavi.jp/article/20160130-a086/

 

スパイス類

料理に欠かせないスパイス類ですが、刺激物であるという時点で危険な香りがしますよね…!

人間ほど味覚を認識出来ないネコですが、スパイスの刺激はダイレクトに内臓を刺激します。

嘔吐や下痢、そして肝機能に障害を起こしかねないので、市販の食べ物を与える際には「香辛料」という表記が無いか必ず確認するようにしてくださいね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生肉

肉食動物であるネコにお肉をあげれば、きっと喜んでくれる!と思われる方も居るかもしれませんが、生で与えるのはNGです。

加熱していない生肉には様々な菌が付着しているので、中毒症状を起こしてしまう可能性があります。

生肉をご家庭で調理する際は、ネコを近づけないことはもちろん、生肉を触った手で愛猫に触らないようにしましょう。

身体に付着した菌をグルーミングで身体に取り込んでしまう危険性もあるので、気を付けてくださいね!

肉や魚の骨

肉や魚の骨に興味を持つネコちゃんも多いですよね!

肉食だからあげてもいいかな…って気持ちになっちゃいますけど、ネコは咀嚼をほとんどしないので、飲み込める大きさをほぼ丸呑みしてるんです!

うまく飲み込むことが出来なければ、歯を痛めたり喉に詰まったりしてしまいますよね?

たとえ飲み込めたとしても、いずれかの消化管を傷つけてしまう恐れもあるので、与えないことが得策と言えますよね!

ブドウ

見た目もかわいいブドウや、ブドウを乾燥させて食べるレーズンは、ネコが食べてしまうと命に関わるほど危険な食べ物と言われています。

はっきりとした理由は分かっていませんが、ブドウを食べることによって急性腎不全を起こしてしまう可能性があるのです!

急性腎不全はガンに次いでネコの死因?になるとも言われているので、愛猫を危険な目に合わせないためにも、ブドウは与えないようにしてあげてくださいね。

ドッグフード

キャットフードと同じような感覚でドッグフードを認識している方も居るかと思いますが、ネコにドッグフードを与えてはいけません。

ネコの食べ物にはネコに必要な栄養素が、しっかりと計算されて含まれています。

ですがドッグフードはイヌに必要な栄養素しか含まれていないので、ネコが食べ続けても十分な栄養を得ることが出来ないのです!

中でも決定的な含有量の違いが、タウリンと呼ばれる成分になります。

イヌは体内で合成出来る成分ですが、ネコは食べ物からしか摂取出来ない成分になるので、タウリン不足に陥れば目の障害や心臓に疾患を引き起こす恐れがあるので、イヌを一緒に飼っているご家庭では、注意してくださいね!

ネコが危険な食べ物を口にしないために

どんなに飼い主さんが注意していようと、ネコは人が食べる物に興味を持ってしまうのは仕方のないことですよね。

「食べちゃダメ!」と言っても、欲しがるのがネコという生き物です!

危険な食べ物を事前に飼い主さんが知っておくことによって、ある程度の危険は回避することが可能になりますよね。

人間が口にする食べ物の管理を徹底することはもちろん、どうしても欲しがる場合には嗜好性の高いお気に入りのおやつを用意しておくと良いかもしれません。

もし危険な食べ物を愛猫が口にしてしまったのなら、自己判断せずすぐに動物病院に連れていくようにしましょう!

 

2020-01-12追記


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