猫の認知症とは?愛猫が認知症になる前にできる予防法とは

最近、トイレの場所が分からなくなっていつもと違う場所にしたり、ごはんをさっき食べたのにおねだりしてくる。
飼っている猫の変わった行動に気づいてあれ?

それは、ネコの認知症かもしれません。

長寿による高齢化が進む猫事情

認知症ってそもそも人間だけの病気と思っていませんか?

犬や猫の長生きさんが増えてきています。一般的にはシニアと呼ばれるのは8歳を超えてからが目安となりますが、予備医療を中心とした医療の発達や室内飼育や良質なキャットフードによる飼育環境によって今後も平均寿命が延びて高齢化が進むと考えられます。

犬や猫の高齢化も人間と同様、体の機能や心の変化が起きてきることにより病気になるリスクが増えるだけでなく、認知症を発症する可能性も高まります

犬の場合はお散歩に行くなど行動も飼い主さんと一緒に活発なこともあり、犬の認知症には飼い主さんが気づきやすいのですが、猫はというと静かなところで大人しく、じっとしていたり寝ていたりすることが多いので、猫が認知症になっていることに気づかない飼い主さんもいるようです。

では、どの様な症状や行動が現れたら注意しなくてはならないのでしょうか?気になりますね。

一般社団法人ペットフード協会(2018年全国犬猫飼育実施調査)によると、犬の平均寿命が14.29歳、猫に至っては15.32歳と伸びてきています。

認知症かな?と飼い主さんが気づくポイント5つと対処法をご紹介したいと思います。
猫にとって病院に行くこと自体がストレスになりますが、度重なる症状が現れたり、おかしいな?と思ったらかかりつけのお医者さんに診ていただきましょう!

こんな予兆が出たら要注意!

認知症の正式名称は認知機能不全症候群といい、加齢などによって脳が委縮しておこる病気です。
主に見当識障害、社会的交流の障害、睡眠覚醒周期障害、不適切な排泄、活運動性障害の5つに行動片が起きます。愛猫と一緒に暮らしている中で、いつもと様子が違う。以前とは違うなど気づくポイントを5つご紹介したいと思います。

その1トイレの失敗をするようになった

・これまではトイレの場所を間違えたりしなかったのに、トイレを探したり、ほかの場所でするようになった。

→もともと砂漠由来の猫はなるべく体外に水分を逃がさないように腎臓が尿を濃くする機能があります。認知症以外にも膀胱や腎臓の病気の可能性も考え尿検査、血液検査、画像診断などをお勧めします。
トイレの失敗がある場合は、まずはトイレの場所を増やしたり、猫ドアをつけてトイレに行きやすくしたりすることも大事ですね。
多頭飼育しているご家庭は猫同士の縄張り争いによって、いつものトイレを利用しづらくなるなどの原因も考えられますので環境の変化などにも注意です。

その2食事を何度も要求するようになった

・ごはんをさっき食べたはずなのに、何度も要求するようになった。

大声で鳴いたりするようになった。

その3迷ったり、徘徊するようになった

・家のなかで意味もなく徘徊するようになった。

帰る家がわからなくなったことがあり心配することが増えた。

その4飼い主さんが呼び掛けても応じなくなった

・いつもは呼び掛けたら返事をしてくれたのに、呼び掛けても返事をしなくなった。
→悲しいことですが、飼い主さんだと分からなくなっている可能性があります。

噛みつくような癖が無かったネコが、噛みつくようになったりと狂暴な一面が出てきた。

その5同じ方向に回り続けたり、つまづいたりするようになった

猫は気まぐれな一面があったり、癒しを与えてくれるというイメージがありますが、もともと狩りの習性をもつ優秀なハンターでもあります。
徘徊と同様、この様な症状が出始めたら気を付けないといけないですね。猫が行きたがっているかと言って、むやみに外に出すと交通事故などの危険性が増えます。

まずは、大き目のゲージや外に出さないようにしたり、家の猫にとって危険なものを片付けるなどできるだけ危険回避ができるようにしてみてはいかがでしょうか?

認知症に治療薬はあるの?

猫の認知症に有効な治療薬というものは残念ながらまだ存在しません
認知症と知らずに夜中に徘徊や夜鳴きなどをやめさせたいと思って、鎮静剤や麻酔薬を使うことは、認知症を進行させる原因となりますので注意が必要です。

認知症は治療薬などにより完治できるものではないですが、愛猫にこれからもずっと健康で長生きして欲しいと願うのはどの飼い主さんも一緒だと思います。

そのためには認知症を未然に予防するとか現状維持をする対処が大事となってきますね。

認知症は脳機能の低下が起こると起こりやすいと考えられますので、常日頃から飼い主さんとのスキンシップやコミュニケーションによって愛猫の脳を刺激してあげることによって、脳の活性化をさせることができ、認知症予防へとつながります。

また、高齢の猫ともなりますと、認知症だけではなく他の病気などのリスクも増えてきます。ブラッシングなどで愛猫とスキンシップとをとることによって、日ごろから健康状態を把握することはとても大切ですね。

症状を抑える鎮静剤はどうなの?

ネコの認知症において直し念ながら有効な治療薬や治療というものがまだ存在しておりません。
症状を抑えるために鎮静剤や麻酔薬を使用するということもありますが、「認知症」を進行させる原因ともなってしまうので注意が必要です。

愛猫にいつまでもずっと長生きして欲しいと願う愛猫家は多いかと思います。治療は無理でも認知症を予防する手立てはないものでしょうか?

どうやって、認知症予防をするの?

ネコの認知症防にも人間同様、食べるもには気を付けないといけません

認知症予防に良いとされる、必須脂肪酸、オメガ3、α-リノレン酸など脳を活性化させるような物質などを摂ることによって、認知症の予防にもつながります。

老後の不安を減らすために認知症予防サプリメントがありますので、試してみる価値はありそうです。

一般的には、高齢になってから認知症を気にするかもしれませんが、予防と考えると愛猫が認知症?と不安になる前に獣医師がおススメする認知症予防をしたいですよね。ねこんさるがおススメするのは、大切な家族だから無添加(無香料・無着色・保存料なし・化学調味なし)にも気をつかった認知症サプリです!


愛猫のシニア期・高齢猫サポートに良いとされる「DHA」「EPA」「亜麻仁油」「フェラル酸」「ビタミンE」「イチョウ葉エキス」「ビタミンB12」の7種類の有効成分が入っていることや、子ネコから成ネコまで安心して美味しく食べさせることができるというのはとてもいいですよね。

認知症になりやすい猫の特徴ってある?

猫の認知症はワクチンの接種や不妊手術、室内飼育に加え、医療の発達や良質なキャットフードなどにより寿命が延びた結果。
認知症の症状が認識されたということもあり、認知症になりやすい猫の特徴というのは18歳以上に発症事例が多いくらいで人間と同様、分かっていないことが多いようです。

従って、長寿化が進んでいることもあり、認知症は気を付けなければならない病気の一つとなります。
外ネコさんは、平均寿命が5年と短く、認知症を患うことが少ないため、外で見かけることは少ないかもしれません。

 

ねこんさるがネコの認知症に興味をもったのは献身的な寄り添いって大事だなと心打たれた書籍との出会いです。

おススメ書籍
くぅとしの 認知症の犬しのと介護猫くぅ [電子書籍版]

広島県のとある街にも、認知症の柴犬がいました。
飼い主さんのお世話に加え、この家にはとても頼れる猫が……。
騎士(ナイト)として、文字通り寄り添う毎日。

大人気ブログ「ひだまり日和」の2匹が、待望のフォトエッセイになりました。

まとめ 飼い主が気を付けること

愛猫と長く一緒に楽しく過ごすためにも、トイレの失敗があっても怒ったりしてはいけません。また、何かを押し付けたり、無理強いすることなく、猫が猫らしくいきていくためにも習性や病気についても理解したうえで受け入れることが大事です。

まずは、普段からコミュニケーションやスキンシップなどにより早期発見できるように心がけ、できるだけ早く気づいてあげて対処できるようにしたいですね。そして認知症の疑いがあったら認知症の知識のあるお医者さんに診てもらいましょう。

2020-01-18更新

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