猫の結膜炎とは?目ヤニがうまく取れない、目ヤニの取り方と目薬点眼のコツ!

(この記事は2020年2月28日に更新しました)

「猫の目が充血して赤い、目ヤニが出ているのはなぜか知りたい」

「猫の目の病気の原因を知りたい」

「猫の目ヤニがうまく取れない、清拭の仕方と目薬の点眼のコツを知りたい」

そんな方へ向けて書いています。

ネコサミットピンクです。

猫の目はビー玉のように透明感があり、見つめているだけ吸い込まれてしまいそうなほど、特別な魅力を感じてしまいますよね。

もしこの美しい猫の目が、赤い色をしていたり目ヤニが出たりなどの症状が出ていたとしたら、飼い主さんはきっと心配になってしまうことでしょう。

このような症状がもし猫の目に出ていたとしたら、それは病気のサインかもしれません。
これらの症状が出た際にまず疑って欲しいのが、結膜炎と呼ばれる目の病気です。

結膜炎とは一体どんな病気なのでしょうか

そしてもし結膜炎を愛猫が発症してしまったら、目薬などで治療をすることは可能なのでしょうか?
目薬を使用する際、どんな点眼のコツが必要となるのか考えていきましょう。

こんな猫の目の「病気のサイン」はありませんか?

猫の目は、普段から粘膜が剥き出しになっているので、猫の体の中でも病気になりやすい部位と言われています。

そして猫の目はチャーミングポイントでもあるので、美しい猫の目を守ってあげたいと思っている猫好きの方も多いのではないでしょうか?

もし愛猫が目の病気を発症していたとしたら、何かしらの異変が出ているはずです。

美しい猫の目を守るためには、それらの異変にいち早く気付いてあける必要がありますよね。

猫が目の病気を患っている際に、出やすいと言われている病気のサインは以下の通りです。

猫の目の病気のサイン
・目を開けづらそうにしている
・涙目になっている
・目がショボショボしている
・目の大きさが左右で違う
・目ヤニが沢山ついている
・目の周辺が腫れている
・目の縁が乾燥している
・目の周りが常に濡れている
・前足で頻繁に目をこすっている
・目の縁が赤い色をしている
・白い膜の戻りが悪い
・目が充血している
・目頭に赤い突起が出ている
・目の表面が黒っぽい
・目の表面が白っぽい
・瞳孔が大きいままになっている

日々猫と一緒に暮らしていても、猫の異変には気付きにくいものです。

猫はとても我慢強い性格の子が多く、痛みや辛さに耐えてやり過ごすことが多い動物としても知られていますよね。

なので病気を患っていたとしても、知らず知らずの間に症状が悪化していることはよくある話です

このような猫の性質からも、飼い主さんはいち早く愛猫の異変に気付き、症状を和らげてあげるように、治療を進めていくべきなのではないのでしょうか。

大事なことですので繰り返しますが、猫は我慢強い性格の子が多いので普段から愛猫のことを観察し、いち早く病気のサインに気付けるようにしてあげてくださいね。

 

 

こんな異変が出ていたら、猫の目の病気で一番多い「結膜炎」かもしれません

猫の目の病気には、様々な種類の疾患がありますが、病気によってその症状は多少異なってきます。

なかでももっとも猫がかかりやすい目の病気と言われているのが、「結膜炎」と呼ばれる病気です。

猫の目の病気である結膜炎は、上下まぶたの裏側にあるまぶたと眼球を繋ぐ役割を担う結膜という粘膜へ「細菌やウイルスが侵入」をして炎症を起こす病気です。

愛猫が常に健康で過ごすためにも、結膜炎とはどんな病気なのか、しっかりと知っておくべきであると言えるのではないでしょうか。

猫の目の病気である結膜炎の主な症状

猫がもっともかかりやすい結膜炎は猫だけでなく、人間でも発症することの多い病気として知られていますよね。

私たち人間が結膜炎を発症した場合、白目が充血して「粘っこい黄色がかった目ヤニ」が出ることが多いですが、猫が結膜炎を発症した場合の症状として見られるサインとはどの様なものがあるのでしょうか。
見ていきましょう。

結膜炎のサイン
・目を開けづらそうにしている
・目ヤニが大量に出ている
・涙が流れている
・目が赤く充血している
・目の周辺がブヨブヨに腫れている

猫が目を開けづらそうにしていたり、前足でこするようにしたりしている場合、猫自身が「目に違和感を覚えている証拠」となり結膜炎のサインです。

目の違和感を取り除こうとして痒さや痛みから何回も顔を前足で洗っていても、目ヤニや涙がどんどん出て来てしまえば、違和感は続き不快な気持ちになってしまいますよね。

また、結膜炎のサインの特徴として、猫の瞳が大きいので白目は見えづらいかもしれませんが、白目の部分が充血し赤い色をしている場合も、結膜炎で炎症を起こしている可能性が高いです。

症状が悪化してしまうと目の周りが腫れてブヨブヨになり、猫が前足でかくことにより、さらに症状がひどくなってしまうこともありますので、早期発見が大事です。

さらに、結膜炎の症状が悪化してくると痒さや痛みが伴いますので、猫が目に違和感が続き不快な気持ちになってしまい、自分で目を強くこすってしまったり、爪などで角膜を傷つけてしまうことで、「角膜炎」などを併発してしまう可能性もあるので注意が必要です。

猫の目の病気である結膜炎の主な原因

猫が結膜炎を引き起こす原因として、細菌やウイルスの侵入がもっとも多いと言われてはいますが、他にも引き金となり得る原因もあるようです。

結膜炎はどんな原因が元となり、発症してしまうことが多いのでしょうか?

結膜炎の原因
・感染症
・目に異物が入る
・免疫力の低下
・ストレス
・他の病気からの併発

細菌やウイルスなどの侵入による感染症が、結膜炎の原因となることは多いです。

とくに猫風邪の原因と言われている「猫ヘルペスウイルス」、他にも「猫カリシウイルス」や「クラミジア」、「マイコプラズズマ」などの細菌やウイルスが結膜炎の引き金になると言われています。

猫風邪を発症してしまった場合、目の症状以外にもくしゃみなどの症状が出てきますので、多頭飼育のご家庭では飛沫感染で他の猫に移ってしまう可能性も否めません。

「猫風邪は猫同士間で移ってしまうことはありますが、人間に移ることはかなり低いと言われているのでご安心を・・・。」

そして細菌やウィルスのなかでも感染力と生存力がともに強いとされている「猫カリシウイルス」は、免疫力の低い子猫や高齢の猫、そして他の疾患を患っている猫はとくに注意が必要と言えるでしょう。

完治をさせないで放置してしまえば、慢性的に結膜炎を発症しやすくなってしまうことがあるようです。

また、自律神経の乱れやストレスなどの精神的な面でも、結膜炎を発症させてしまうことがあります。

愛猫のストレスを軽減させることは結膜炎を発症を抑えるだけでなく、健康にも直結していきますので、いかに普段からコミュニケーションをとっているかが鍵となってきます。

結膜炎の症状が片目だけに出ている場合は、ホコリやゴミ、自身の被毛の混入などにより、炎症が起きている可能性も高いのでよく観察をしてみてください。

大事なことなので、繰り返しますが、完治しないまま放置すると慢性的な結膜炎になりやすくなってしまいますので、猫の目に異変を感じたのなら焦らず、すぐに出来る限りの対処をしてあげることも大切ですよね。

猫の目ヤニがうまく取れない、目ヤニの取り方のコツ

一日の大半の時間を眠って過ごしている猫にとって、目ヤニが付いてしまうことはある意味仕方のないことです。

しかし目ヤニの原因が結膜炎となれば、話は変わってきますよね。

そのまま放置してしまえば猫は違和感から、前足でゴシゴシとこすってしまうことでしょう。

そうなってしまえば症状が悪化してしまうこともあるので、飼い主さんがとってあげられる範囲の目ヤニであれば、しっかりと取り除いてあげてください。

猫の目ヤニをとる際に用意する物は「お湯で濡らしたガーゼ」、これだけです

水分を含んだガーゼは軽く水気を絞り、アツアツではなく40℃前後の温かいと感じる程度の温度で使用するのが望ましいでしょう。

飼い主さんが一人で目ヤニを取る場合は、飼い主さんのお腹側に猫の背中がくるように、猫を膝の上に座らせてあげます。

片手は猫をしっかりと抱きかかえ、もう片方の手で濡れたガーゼを持ちます。

そして目ヤニが付いている猫の目に、濡れたガーゼを優しく数秒あてて、目ヤニをまずはふやかしてあげましょう

こうすることによって固くなった目ヤニを柔らかくし、被毛や皮膚を引っ張ることなく目ヤニを取ることが可能となります。

そして目を温めることによって、目の血行が良くなり脂腺の分泌を促して乾燥を防いでくれるので、良いことづくめなんですよね。

ふやかしたあとは、優しく撫でるようなイメージで前から後ろの方向に目ヤニを拭き取っていきます

このとき目ヤニが取れないからといって、強い力でゴシゴシこするのはNGです。

さらに猫の目に傷を付けてしまうかもしれませんし、なによりも敏感な目の周辺を執拗に触られることを猫は嫌がります。

嫌なことほどすぐ終わらせてあげないといけませんので、迅速丁寧を心掛けて目ヤニを取り除いてあげましょう。

二人がかりで目ヤニを取るのは、もっと簡単です。

一人が猫を押さえて、もう一人が顔の正面から目ヤニを取ってあげるだけなので、さらに短時間で目ヤニを取ってあげることが出来ますよ。

また、お湯で濡らしたガーゼで取れきれない目ヤニは、同じくお湯で濡らした綿棒などを使えば、簡単に取り除いてあげることも可能となります。

しかし綿棒を扱う際には、猫が暴れて眼球に綿棒が触れてしまう危険性も否めませんので、綿棒を使用する際には、必ず二人がかりで行うようにしてあげてくださいね。

猫の目薬は点眼と清拭を1本でできるものを選ぶ理由

猫の目ヤニの除去が出来たのなら、症状を悪化させないためにも目薬でさらなるケアをしてあげることが望ましいです。

動物病院での結膜炎の治療法は、抗炎症剤や抗生物質の投与、そして免疫力を上げるインターフェロンなどの目薬や軟膏を処方されることが多いです。

もちろん結膜炎の症状が軽度であれば、市販の目薬でケアしてあげることが可能なのですが、このときに人間用の目薬を猫には使用しないであげてください。

人間用の目薬は、清涼感やさし心地などを考慮して作られていますので、猫にとっては刺激が強すぎるのです。

なので猫の目に使用する目薬は、必ず動物用に開発された目薬を選んであげてください

そして猫の顔はとても敏感な場所でもあるので、人に振れられるだけで嫌がる子も多いですよね。

なので目薬を点眼する際には、恐怖心を与えることなく、あまり目の周辺に触れずに素早く目薬をさしてあげる必要が出てくるのです。

何度も目ヤニの清拭をされるだけでも、猫にストレスを与えてしまうことになりますし、そんなことが続けば猫は飼い主さんに顔も触らせてくれなくなってしまうかもしれません。

そのようにならないためにも、清拭と点眼が同時に出来る目薬は、猫にとっても飼い主さんにとってもおすすめなアイテムであると言えますよね。

手間がかからない分、こまめに点眼してあげることが出来るので、結膜炎を患っている猫に目薬を選ぶのであれば、点眼と清拭が1本で出来る商品を選ぶようにしましょう

猫に目薬が上手にできない、点眼する際のコツ

猫に目薬をさすのは、ちょっとしたコツが必要となってきます。

目薬の準備が出来ても、目薬をさすことに手間取ってしまえば、元も子もありませんよね。

猫に目薬をさす方法を熟知して、実際にさすときに備えておきましょう。

猫の目に目薬をさすコツ①猫を驚かせない

私たちでも目薬に慣れていないと怖がる人が居るように、目の前に何かをかざされれば恐怖感を覚えることがありますよね。

この感覚はもちろん猫だって同じです。

なので飼い主さんが目薬を愛猫にさすために意気込んで、猫の前に立ちはだかって強制的に指そうとするようなことはおすすめ出来ません。

猫が落ち着いているときや眠っているときなどに、背後からそっと近づきつつ、体に優しく触れてまずは安心させてあげてください。

その際に目薬は見せずに、まずはスキンシップを取りながら点眼の機会をうかがうようにするのがコツです

猫の目に目薬をさすコツ②点眼の際は素早く

猫がリラックスしていることが分かったのなら、いざ点眼です!

ですがもしここで目薬を見られてしまっては、今までの苦労が水の泡となってしまうのでご注意を。

猫はちょっとでも新しい物を見たり嗅いだりすると、一瞬で気持ちが切り替わってしまうことがあるので、目薬を点眼する瞬間まで猫に目薬が見つかってはいけないのです。

なので猫に近づく際には最初から目薬のフタを開け、そのまま点眼のタイミングを見計らっていてください。

落ち着いている状態の猫のアゴから首をを撫でつつ、頭を上向きに固定して親指で上のまぶたを軽く引き上げてください。

そして目薬を持った手は、猫に見えないように後ろから近付け、目から1cm程度離した部分から点眼をするようにしましょう。

片目が終わったらもう片方も同じように点眼し、何が起こったか分からないうちに終わらせてあげてください。

猫の目に目薬をさすコツ③おやつをあげる

目薬を無事にさすことが出来たのなら、またたくさん撫でてあげ、いっぱい褒めてあげましょう

その際に愛猫の好きなおやつを用意しておいて、ご褒美としてあげるのも良いです。

こうすることによって猫に不本意な行動であったとしても、目薬をされるたびにご褒美がもらえるのなら、きっと悪い気はしないはずですよね。

少しでも猫に嫌な思いをさせない工夫も大切ですので、愛猫が辛い思いをしないような工夫を随所に凝らしてみてくださいね!

点眼と清拭ができる商品「ワンクリーン」の紹介

猫の目の病気である結膜炎の症状が軽いときは、市販の目薬でもケアしてあげることが可能です。

その際には前述している通り、動物用の目薬で点眼と清拭を1本で完了させられる商品を選ぶようにしましょう

こちらでご紹介させていただく商品は、ホウ酸を有効成分としていることによって、殺菌作用を有する点眼と清拭を1本で完了させることが出来ます

結膜炎や角膜炎、結膜充血や涙腺炎、そして外傷性眼炎の治療を目的とした点眼に有効であり、眼下の被毛の清拭が可能となっている商品なので、結膜炎の初期症状にももちろんご使用いただけます。

pH及び浸透圧を涙液に近付けて作られていますので、自然に近いさし心地が猫に負担をかけることなく使用出来るのが嬉しいですよね。

マルチドーズ対応となっており、15mlの容量でたっぷりと使用することが出来ますよ!

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