猫の歯周病の原因と症状とは?治療法と歯磨きの仕方、歯磨きできない場合の対処法について

(この記事は2020年2月24日に更新しています)

「猫の口臭でお悩みの方」

「猫の歯周病の原因や症状、治療法について知りたい方」

「猫の歯磨きを上手にできる方法」

そんな方へ向けて書いています。

ネコサミットピンクです。

猫大好きあるあるとして有名な行為として、愛猫のありとあらゆる部分を「嗅ぐ」という行為をしてしまう飼い主さんは、意外と多いと思います。
フワフワの毛、まんまるとした頭、ぷにぷにの肉球…。

どこもかしこもいいニオイ!!
猫の全身をくまなくクンクン、クンク…。!!!???

「なんだか、くちゃい!!」

そう、ニオイの元は猫の口元。
人間は歯磨きを普段するけど、猫って自ら進んで歯磨きをすることはありません。

ニオイが強いと、病気を疑ってしまいますよね。

猫の口臭の原因は歯周病にあるかもしれません・・・・。

では、さっそく、見ていきましょう。

猫にも歯磨きって必要にゃの?

食事のあとは歯を磨く。
これが人間にとっての基本ではありますが、猫にとっての基本って一体何なのでしょう?

そもそも猫は人間と歯の形状が違いますし、見た目も全く別の生き物に見えるし、歯磨きはする必要がないんじゃ…。
そう思っている飼い主さん、実は違っていたんですよ~!

結論から言ってしまえば、猫に歯磨きは「必要」にゃんです!!

元々野生の猫たちは肉食であり、獲物を捕獲して噛み千切る際に、歯に付着した汚れを肉片と一緒に落とします。
これにプラスして食べ物をよく噛まずに飲み込むスタイルが、猫の食事の仕方になりますので、歯のトラブルが少ない動物であると言われているんです。

ですが最近の猫ブームさながら、多種多様なキャットフードが増え、嗜好性が高い商品が非常に多く販売されるようになりました。
獲物を捕獲して飢えを凌ぐスタイルと、いつでも食べたいときに食べたい物だけ食べれるスタイルとでは、口内環境のトラブルが起こりやすくなると考えることが自然ですよね?

嗜好性の高いキャットフードは猫に好まれる反面、猫の身体を蝕んでしまう結果となってしまったのです…!!

猫の歯周病は健康に害を及ぼす?

猫の歯のトラブルで一番多い病気が、歯周病と言われています。
簡単に言うと猫の歯茎(歯肉)に出来る炎症を「歯肉炎」、歯茎の下の歯を支えている歯周組織に出来る炎症を「歯周炎」と呼びます。

この二つの症状を合わせた病名の総称を、「歯周病」と呼んでいます。
歯磨きをしなければ常に口の中に食べカス(歯垢)が残り、その食べカスをエサとして細菌が増えていきます…。

ウジャウジャと増えるだけならまだしも、なぜか一致団結し、塊になるんですよね…これを「歯石」と呼びます。
その名の通り、一度歯石が出来てしまうとちょっとやそっとじゃ剥がれ落ちてくれませんし、そこに新たに食べカスが付着をして細菌が増殖するという…出口のない悪循環へと陥ってしまうのです!

歯周病の原因

歯周病は食べカスや歯石に蓄積した細菌や、細菌が出す毒素が原因とされています。
まずはちょこっと猫の歯茎にイタズラをして炎症を起こし、もっと悪さをすれば歯の根元の組織にまで炎症を拡げていきます。

炎症が起きると、どんな症状が見られるのでしょうか?

歯周病の症状

一般的に猫の歯茎はキレイなピンク色で引き締まっていますが、歯茎が赤く腫れあがったり、歯の根元から出血が見られたりすることも。
そして細菌の放つ毒素が悪臭と化し、腐ったようなニオイを出すようになります!

そう、クサ~イ、あれです。。。

さらに悪化していけば歯がぐらつき、やがて抜け落ち、そのような不快感からヨダレを垂らして食欲不振に陥ってしまう子も少なくありません。
細菌が血流に運ばれてしまえば、その他の病気を併発してしまう恐れもあるので、早期の治療が必要と言えるでしょう。

歯周病の治療法

歯周病の治療は症状を悪化させないためにも、原因となる細菌の増殖を抑えたり歯石を取り除くことがほとんどです。
歯石が出来ていれば歯石を除去しますが、これが結構大掛かりな治療となってしまいます!その場合全身麻酔が必要になりますので、猫に負担がかかってしまう上に高額請求が待っています…

歯のケアを怠って、良いことなんて何一つもないんです!
やはり日頃から口内環境を整えておいてあげる必要があることが、一目瞭然ですよね!

猫の歯磨き方法を覚えてチャレンジするにゃ!

日頃から飼い主さんが出来る予防といえば、それこそ歯磨きなのです。
今からでも遅くありません!

やり方を覚えて、是非愛猫の口内ケアに役立ててくださいね!

まずは口周りを触ることに抵抗をなくす!

猫って口周りを触られるのを嫌がる子って、多いですよね~。
そういう仕草を見てしまっているからこそ、歯磨きに抵抗を持ってる飼い主さんも少なくないはずです。

理想を言えば子猫のときから、歯磨きを始めておくのが望ましいですが、思い立ったが吉日。
猫が何歳であろうと、始めるに超したことはありません!

なのでまずは猫に、口周りの抵抗を減らしてもらいましょう。

飼い主さんの指が猫の歯に当たっても、嫌がらないようなしつけが必要となってきます。
口の中に異物が入る不快感から、いきなり指を入れてしまうと噛みつくことも!

なので指先に液状のおやつやウェットフードの汁などを付けて、「なんかうまいにゃ!」と思わせて徐々に慣らしていきましょう。

猫用の歯ブラシかガーゼを準備!

徐々に飼い主さんの指に慣れてきたのなら、実践あるのみです!!
人間の歯ブラシは猫の歯には硬すぎるので、必ず猫用の歯ブラシを用意してください。

飼い主さんの指には慣れたけど、歯ブラシには慣れない!という場合は、飼い主さんの指にガーゼを巻いて歯磨きをしてあげる方法もありますよ!
猫ちゃんに負担が少ない方法で、磨いてあげてくださいね。

磨く際は力を入れ過ぎずに素早くを心掛けて!

歯磨きの際には猫が大人しくしてくれているうちに、素早く済ませることが基本!
苦痛だと感じてしまえば、毎回歯磨きに手こずってしまうことになってしまうからです。

猫の頭を優しく抑えて固定し、唇をめくって歯を露出させて小刻みに揺らすように磨いていきましょう。

特に食べカスは奥歯にたまりやすいので、しっかりと磨きたいところですが、奥になればなるほど抵抗されてしまうことも。
そのときは口が閉じている状態でも構いませんので、端から歯ブラシや指を入れて磨いてあげてください。

頻度としては2、3日に1回ぐらいが理想的と言えるでしょう。

どうしても磨けない場合には…。

どうしても歯磨きをさせてくれない猫ちゃんの場合は、歯垢除去効果のあるドライフードに切り替えることをおすすめします。
また、歯磨き効果のあるおやつやおもちゃなども、沢山売られています。

何もしないよりも「愛猫の健康を気遣ってあげよう!」という飼い主さんの気持ちこそが大切なので、何かしら始めてみても良いかもしれませんよね!
動物病院でも歯のケアをしてくれる場合もあるので、まずは何かしら出来ることを行動に移してみてはいかがでしょうか。

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