てんかん発作とは?病気になりやすい猫の特徴と予防法

どうも。「ねこんさる」です。皆さんは、「てんかん」という病名を聞いたことはありますか?

てんかんとは発作的が繰り返される、脳疾患となります。

あまり聞き慣れない病気ではありますが、ネコも発症する可能性がある病気でもありますので、どんな病気なのか知っておきたいところですよね!

どのネコちゃんにも発症する可能性のあるてんかんとは、どんな病気なのでしょうか?

ネコのてんかんってどんな病気なんだにゃ?

もし愛猫がてんかんと診断されてしまったら、その病気のことを全く知らなければ未知の病として、不安に思ってしまう飼い主さんも多いことでしょう。

てんかんは100頭に1頭以下の発症率と言われているので、ネコがかかりやすい病気までとはいきませんが、どちらにせよ注意が必要な病気であることは確かですよね。

てんかんの主な症状が発作であることから、病気と併せて「てんかん発作」と呼ばれることも多いです。

人間もネコも、体中に神経が張り巡らされており、その神経の中を弱い電気信号が通っていくことによって、様々な情報が伝達されています。

そしてそれらの情報は脳に密集した神経細胞によって、素早く処理をしてくれているんですよね!

意識して起こることや無意識で起こることも、すべては脳からの命令で普段はしっかりと制御されていますが、てんかん発作を起こしてしまった場合、その命令がストップしてしまうので、ネコは自分自身の体のコントロールが出来なくなってしまうのです。



普段は問題なく生活しているネコでも、何かしらの要因が引き金となって神経回路がショートしてしまい、てんかん発作が起きてしまうという仕組みです。

てんかんの怖いところは、脳の構造そのものは正常であっても、突然機能にだけ異常が起こる病気なので、事前に予防することが難しい点にあります。

何の前触れもなくいきなり発作を起こされれば、その驚くような症状に飼い主さんがパニックになってしまうことも少なくありません。

なのでてんかんの知識を身に着けておけば、いざというときに役立つことがあるかもしれませんよね!

ネコのてんかんはどんなことが原因として挙げられるにゃ?

具合の悪いネコ

てんかんにならないための有効な予防策がないとしても、どんな原因が引き起こしてしまう病気なのかは、知っておく必要があると言えるでしょう。

ネコのてんかんは、大きく分けて以下の3つに分類されます。

かわいいペットの急な病気に備えて!!

 

特発性(真性)てんかん

「特発性てんかん」は、脳への直接的な原因が見つからない、原因不明のてんかんとなります。

主に遺伝的な素因が強いとされ、動物病院でこれといった原因が見当たらないときなどに、特発性と診断されることが多いようですね。

臆病なネコちゃんやストレスを溜めやすいネコちゃんは、普段から注意しておく必要があると言えるでしょう。

症候性てんかん

脳に何かしらの障害(脳腫瘍、脳炎、水頭症、外傷など)を受けて起こる、後天性のてんかんを「症候性てんかん」と呼びます。

てんかんを発症するネコのほとんどは、特発性てんかんと診断されることが多いです。

もちろん動物病院の検査で、脳に異常があった場合に診断されることが多いですが、猫伝染性腹膜炎(FIP)やウィルス感染症などの病気が、引き金になってしまうこともあります。

潜因性てんかん

症候性てんかんを疑われる場合でも、検査を行っても原因となる異常が見つけられないことがまれにあります。

そのように脳に何かしらの損傷が見られても、原因が不明なてんかんを「潜因性てんかん」と呼びます。

ネコのてんかんの発作ってどんな症状にゃの?

もし愛猫がてんかん発作を起こした際飼い主さんは、どんな症状が起こる可能性があるのか事前に知っておくと、気持の準備が出来て多少の安心感は得られるのではないでしょうか?

てんかん発作には全身性の発作である「大発作」と、意識が残っている「小(部分)発作」とがあります。

主にてんかんの発作は、次のような症状が見られます。
・けいれんを起こす(全身または体の一部)
・意識を失って倒れる(意識消失)
・後にのけぞり硬直する(後弓反張)
・手足をバタバタする(遊泳運動)
・口をクチャクチャする(チューインガム発作)
・一定の場所で自分の尻尾を追いかけながら回る(テイルチェイシング)
・よだれをたらす
・あごを噛みしめる

もっとも多く見られる症状はけいれんとなりますが、発作中にオシッコやウンチを漏らしてしまうこともあるようです。

一時的に意識を失うこともあり、大抵は数分程度で意識は戻って何事もなかったようにしますが、ネコの個体によっては意識が完全に回復するまで結構な時間がかかることも。

意識が朦朧とした状態が強く続くほど、神経細胞が疲れている証拠なので、しっかりと意識が戻るまで傍にいて様子を見てあげてくださいね。

もしけいれんが10分以上続いていたり、意識が戻っていないのに次の発作を繰り返し起こしたりする場合には、てんかん発作の中で一番危険な状態となりますので、すぐに動物病院に連れていってあげてください。

ネコがてんかん発作を起こしたらどうすればいいにゃ?

急に愛猫がてんかん発作を起こしたのなら、「このまま死んでしまうのでは…」「何かしてあげられることはあるのか」など、その急な状況に気持ちが追いつかないこともあるかと思います。

苦しんでいる愛猫を見たら、さすってあげたり抱き上げたりして安心させてあげたい!と思ってしまうところですが、この行動はてんかん発作にとってNGなのです!

ネコがてんかん発作を起こしてしまった場合、意識を失ってしまうことも多く、苦しい、辛いなどの感情がありません。

なので声をかけても届きませんし、意識のない状態でむやみに体を触ってしまうと、噛まれてケガをしてしまうこともあるのです。

まずは愛猫の名前を呼んで反応するかどうかの確認をし、その後どういう対処をすべきかを見分けることが肝心です。

愛猫に対して何か手助けをしようとしたところで、てんかん発作を飼い主さんが止めることは残念ながら出来ません。

飼い主さんが出来ることは唯一、回復を待つのみです。

愛猫に出来ることはなくても、事故を防いであげることは出来ますので、意識を失ったネコがケガをしないように、側にあるぶつかると危険な物はどかしてあげてください。

他にもてんかん発作を起こした場所によっては、落下の危険や頭部を打つ危険が伴うこともあるので、ネコの体に負担がかからないような配慮も必要となってきます。。

さらに食事中にてんかん発作を起こしたのなら、咽喉にエサが詰まって窒息してしまう可能性も否めませんよね。

なによりも飼い主さんが落ち着いて、行動に移すことが重要となってきます。

余裕があれば、その状態を携帯電話などの動画機能で録画しておくと、動物病院に愛猫を後程連れていった際に、獣医師に見せることが出来るのでおすすめです。

混乱していると言葉で説明することが難しいので、辛い気持ちを堪えて動画の撮影も活用してみてくださいね。

ネコのてんかん発作が落ち着いたら動物病院へ連れてってにゃ!

診断中のネコ

てんかん発作後、通常通りに意識が戻ったのであれば、急いで動物病院へ連れていく必要はありませんが、初めての発作であれば翌日ぐらいに受診すると良いかもしれません。

しかしなかなか意識が戻らない、すぐに2回目の発作が起きるなどの症状が出ている場合には、夜間であっても動物病院に連絡をとるようにしてください。

自宅の近所に緊急で対応してくれる動物病院があるかを事前に調べておくと、このようなときにスムーズに対処が出来るので、とてもおすすめですよ!

愛猫を動物病院へ連れていった際には、愛猫がてんかん発作を起こした日時、発作時間と発作時の症状、前兆や発作後の様子など、事細かに説明して獣医師の診断を仰ぐようにしましょう。

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